なぜタイの工場が倒産したのか？

タイの製造業生産指数は、昨年末に始まった世界貿易の回復にもかかわらず、2022年12月から2024年3月までの15か月間にわたって低下した。

国内の工場閉鎖数は、特に昨年後半以降増加している。2021年の工場閉鎖数は月平均57件だった。2022年には月平均83件に増加し、2023年後半には月平均159件に急増した。

タイ工業省によると、今年、タイ国内の電子機器、鉄鋼、プラスチックを生産する多くの工場が閉鎖された。

これは、発注量が減り、安価な輸入品がタイ市場に溢れているためだ。

閉鎖は、工場の投資額に基づいてランク付けされた。

「閉鎖された電子部品とプリント基板工場の投資額は22億9000万バーツと最も高かった」と、タイ工業大臣のピムパトラ・ウィチャイクル氏は述べた。

2位は鉄鋼工場で、投資額は14億5000万バーツ、続いてプラスチック製造施設が9億3000万バーツだった。

2024年の1月から5月までの間に、産業部門全体で合計488の工場が廃業したと、タイ工業労働省の統計を引用してピムパトラ氏は述べた。

これらのタイの工場の投資額は合計140億バーツである。

この5か月間に、複数の企業が合計1万2551人の従業員を解雇することを決定した。

企業が人員削減や工場閉鎖に頼ることになった主な理由は、タイに製品を輸出している一部の外国と比べて競争力がなかったことだと、ピンパトラ氏は述べた。

タイの国内製造業者は、より低価格で製品を販売するライバルと競争することができない。自由貿易協定を利用するために、生産施設を近隣諸国に移転することでこの問題を解決しようと決めた企業もあると、同氏は述べた。

電気炉（EAF）条鋼生産者協会は以前、多くの国内鉄鋼メーカーが中国からのダンピングの洪水に屈し、今年中に事業を閉鎖する可能性が高いと述べた。

中国からの鉄鋼輸入はタイの鉄鋼業界の稼働率を低下させ、1月から2月にかけて稼働率は28％に低下し、過去最低を記録したと協会は述べた。

タイ産業経済局は、タイの製造業生産指数が2024年に前年比横ばいまたは1％増になると予想しているが、これは以前の2～3％増の予測から下方修正されたものである。

タイ工業省によると、一部のセクター、特に食品、飼料、肥料の起業家は、新たな投資計画を推進している。

2024年1月から5月までの848の工場設立への投資額は1498億バーツに上った。

出典;
2024 年 6月 27日 (bangkokpost バンコクポストは 1946 年以来の公営メディア株式会社です。 )